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魚好きな子、心も「元気」
 

長崎大病院 アンケート調査
              
                   読売新聞 2010/8/15

魚をよく食べる子供や、朝食をしっかり食べる子供ほど
抑うつ的な気分になりにくいことが、
長崎大病院精神科神経科教授の小澤寛樹さんの調査で分かった。

調査は、長崎県の長崎市、五島市、西海市の
小学4年生〜中学3年生約5000人を対象に4年前から実施。
生活習慣と心の状態をアンケート形式で尋ね、
詳しい分析を進めている。


抑うつ気分は、子供自身が現在の心身の状態を3段階で評価した。
元気がない、意欲がわかないなどの気分の落ち込みや、
眠れない泣きたい気分があるなど、
身体的症状があるかどうかを尋ねた。


その結果、魚を食べるのが好きな子供(3246人)では、
抑うつ傾向がある子共は約7%にとどまったが、
嫌いな子供(1123人)では、抑うつ傾向が約12%に見られた。


野菜の好き嫌いでも同様の比較をしたが、

好きな子共の抑うつ傾向は約8%、

嫌いな子供は約10%で、

魚の効果がより顕著だった。


青魚の魚油に含まれるEPAやDHAなど
オメガ3系多価不飽和脂肪酸は、
近年、うつ病などの気分障害に効くという
研究が国際的に多く発表され、注目を集めている。

うつ病の患者の血液を調べると、
これらの脂肪酸の濃度が低下していたという報告もある。


小澤教授は「今回の大規模調査でも、
魚油に気分を安定させる高い効果があることが分かった。
魚油は安全で副作用の心配がないため、
子供や妊婦の気分障害の治療や予防に
活用できるのではないか」と話す。


しかし近年、日本では国民一人当たりの
肴の摂取量は減少を続けている。
特に若い世代の魚離れが顕著で、

20歳未満では過去10年で20%以上も減少している。


調査では、他にも生活習慣と抑うつの関係を比較した。

抑うつ傾向がある割合は全体平均で約9%だったが、

朝食を週3日未満しか食べない群(86人)では約22%、

インターネットを毎日2時間以上する群(82人)では約17%、

携帯電話で毎日2時間以上メールをする群(156人)では約14%と、

抑うつ傾向の割合が高かった。