特別企画と鼎談  絵本から学ぶスピリチュアル・グリーフケア

 −いのちと響き合う絵本−スピリチュアルケアと絵本の可能性−

日時:6月19日(日)13:00〜15:00  会場:フェニックスホール

ホスピスケアの現場でスピリチュアルケアの必要性はわかっていても、なかなか実践に結びつかず、悩んでいるケアスタッフ、ボランティアの方も多いと思います。日頃“絵本を”利用してスピリチュアル・グリーフケアを実践されている、立場の違う三者の方からお話を伺い、これからのケアに役立ててもらいたいと思います。

参加される皆様へ  〜高木慶子氏より〜

スピリチュアルケアは目に見えない「いのち」についてのケアであるために、大変に抽象的な話し合いになることが多い。しかし、そのような場面で絵本を用いることが有効ではないかと考えている。
絵本は、目には見えないものを具体的に見える「絵」という形をとっているために語りやすく、理解しやすい。そのため、ターミナル期におけるスピリチュアルケアやグリーフケアの中で、こころの癒しや希望を持っていただくためにも、絵本の力は非常にありがたいことである。また、絵本は、誰でもが幼い頃に両親や家族などから読み聞かせてもらい、心と身体にぬくもりを残しているもので、温かい思い出のつまった本でもあるとも思う。その幼い頃の思い出が、ターミナル・グリーフケアにおいても非常に有効にこころを癒してくれるのではないかと考えられる。

《演者プロフィール》

高木慶子氏

聖心女子大学文学部心理学科卒業。上智大学神学部修士課程修了。現在、英和大学教授、「生と死を考える会・全国協議会」会長、「兵庫・生と死を考える会」会長、援助修道会会員。
10年来、ターミナル(終末期)にある人々の「心と魂のケア」及び悲嘆にある人々(家庭や親しい友人を亡くした人)の「心のケア」に携わる一方、学校教育現場で使用できる「生と死の教育」カリキュラムとそのビデオを製作し、「いのちの尊さと大切さ」や「生と死の問題」など幅広く全国に活躍。
著書:「輝いて人生−日野原重明氏との対談集」、「死と向き合う瞬間−ターミナル・ケアの現場から」他

細谷亮太氏

1972年 東北大学医学部卒業後、聖路加国際病院小児科勤務
1977年  テキサス大学総合がん研究所・M.D.アンダーソン病院小児科
1980年 聖路加国際病院復職 現在 聖路加国際病院小児科部長
著書:「川の見える病院から−がんとたたかう子どもたちと」、「お兄ちゃんがいてよかった」、「いのちを見つめて」、「ぼくのいのち」他
訳書:リン・ベーカー「君と白血病」、チャールズ・M・シュルツ「チャーリー・ブラウン何故なんだい−ともだちがおもしろい病気になったとき」他

柳田邦男氏

ノンフィクション作家、評論家。NHK記者時代を経て作家活動に入り、現代人の「いのちの危機」をテーマに、戦争、災害、事故、公害、病気などのドキュメント作品や評論を書き続けている。1995年にはノンフィクション・ジャンルの確立への貢献と「犠牲〜わが息子・脳死の11日」の執筆に対し、第43回菊池寛賞を受賞。著書に、「この国の失敗の本質」「緊急発言いのちへT−脳死、少年事件他」「心の深みへ〜うつ社会脱出のために」(共著)「死の医学への日記」「言葉の力、生きる力」「元気がでる患者学」など多数。