精神病の多くは、ストレスによりかかる病気です。
ストレスにどれだけ耐えられるか、どんなストレスなら耐えられるかは、人によりまちまちですが、
精神病にかかってしまう方は、ストレスに対する耐久力が弱かったり、過大なストレスを受けてしまったりした方です。
純真であったり、真面目だったり、律儀だったり、几帳面だったり、
また、無理な生活を長期間したり、無理な仕事を長期間こなしたり、多くの複雑な問題を抱えたり、
そんな方がなりやすい病気です。
病気そのものは遺伝したり、伝染したり、育て方が問題であったり、
決してそういうものではありません。
精神病は多くの種類がありますが、代表的なのは統合失調症や気分障害(そううつ病または、うつ病)です。
統合失調症は、人口の0.5〜0.9%(100〜200人に1人)が発症する、ごく身近な病気です。
人が一生のうちで統合失調症にかかる確率は、1%に及ぶといわれています。
ありふれた病気なのにあまり身近に感じないのは、世間の偏見や無知のため隠してしまうせいです。
また、それが、この病気を悪化させ重くし、障害を強く残してしまったり、再発させてしまう原因となっています。
発病するのは、思春期から30歳ぐらいまでに多いといわれています。
症状としては、
不眠・感覚が過敏になる・気持ちがあせる・周囲の雰囲気をおかしく感じる
といったものから、
いない人の声が聞こえてくる、実際には言ってないのにその人が言ったと感じる(幻聴)、
ありもしないものが見える、感じる(幻視・幻覚)、
実際にはそうでもないことが、自分に対して誰かが何かしようとしていると結び付けてしまう、
あるいは、自分がしたわけではないのに、自分がしたと感じてしまう(妄想)、
などといったものがあり、さらに、
幻覚や妄想から考えがまとまらなく、思考障害がでてきたりします。
この結果、他人からは、
表情がなくなったように見えたり、独り笑いや独り言をしている様子がうかがえたり、
自分の世界に閉じこもっているように見えたりします。
気分障害(うつ病・そううつ病)も、誰しもがなる可能性がある病気です。
そううつ病は、人口の0.5%(200人に1人)が発症するといわれており、
うつ病だけに限ると、5.4〜6.0%(100人に6人)が発症するといわれております。
症状は、うつ状態なら、
絶望感や憂うつ感を抱き、物事を悲観的にとらえ、自殺にまで至ることもよくあります。
思考がとまってしまったり、決断が下せなかったり、集中力も低下したりします。
重い場合には、マイナス思考の妄想を抱くこともあります。
また、食欲不振や口が渇く、不眠、体がだるいといった症状もでます。
そう状態なら、
爽快感を抱き、楽天的に物事をとらえ、自己評価が高くなり、尊大な態度をとるようになります。
よくしゃべるようになり、落ち着きもなくなり、ひとつのことに集中できなくなり、攻撃的になります。
金遣いが荒くなり、社会的な逸脱行為をしたり、誇大妄想をもつこともあります。
不眠などといった症状もでますが、本人は絶好調で、食欲も増します。
うつ状態と異なり、周囲がつらい状態です。
いずれの精神病も、早期に適切な治療を行うことで、治したり、障害を軽減することができます。
また、障害が残っても、服薬を続け、周囲の理解によって、以前のような生活に戻ることは可能です。
しかし、周囲や本人の偏見や無理解から、治療が遅れたり服薬を怠ったりすると、
症状が進んだり、重い障害を残したり、再発したりします。