歩いて美味しい九州の旅

長崎街道グルメ旅

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大里宿(門司)

「ミンズラーメンに茶の心を見た?」
 

これが名物「ミンズラーメン」(ほぼ原寸大)
★スープ……煮干したっぷり+特製タレのスープ
★麺…………加水率の違う麺3種を使って、お客のコンディションにより、配合します。
★具につきまして、画面左の「きくらげ」から時計まわりに紹介しますと
具1)にんにく油きくらげ
具2)もも肉塩チャーシュー
具3)あっさりした甘めのメンマ
具4)北九州ラーメン標準のゆでもやし
具5)たっぷりの煎りごま
具6)ゆで卵4分の1
具7)中ねぎの上には黒こしょう
ほかにも
「普通ラーメン」………………煮干したっぷりスープ
「ミンズ特製ラーメン」………煮干したっぷり+特製タレ+秘伝タレスープ



 ミンズラーメンは、知ってる人は知ってる、門司一番の人気店。外見はごく普通のラーメン屋で、調理場を取り囲むカウンター席のみ。ギョーザやビールがメニューに載っているところもとても普通。テレビがあるのも普通。ただ、開いているときは、すくなくとも私が行ったときは必ず行列ができている。
 その行列の秩序には驚かされる。満員の店の中でカウンター席の後ろに立って席が空くのを待つのだが、どの席が空いても、必ず先に入店した客から順に、他の立っている客が席をすすめるのである。席とりの醜悪な争いは、この店では見たことがない。
 ほとんどの客は黙々とラーメンを食べる。ビールを注文する人もいる。それを非難がましい目で見る人など誰一人としていないが、ビールを頼んだ人は確かに、浮いている。
 黄金色のスープは絶品。豊かな味わひ。
 食べ終わるとニコニコと店主が客のひとりひとりに聞く。「いかがでしたか」。思わず「たいへん結構なお味でございました」と答えたところで、ありゃ?と思う。
 ここは確かにラーメン屋なのだが、これでは……まるで、茶室である。花や軸があるわけでもない、器も普通のラーメン丼だが、おいしいラーメンを食べさせたい主人の心と、客の秩序が、まさに茶道を思いおこさせるのだ。


   2006年1月、更新(写真追加) 
  
                    (2004年3月 遠藤順子)   (2004年6月一部改訂)

次号は、小倉城下=小倉駅の駅弁当「ちらし鯛すし」





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