写真集「布花」について
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この本は、綾部せい子さんの布花の作品の一部分を作品集にしたものです。
折にふれての想いをこめつつ、花びら等を染めてつくられた布花の作品だけでなく、
それが置かれた背景も、すべては綾部さんによって選び抜かれたものです。
壁の素材も自ら選び、家具、花器の一つひとつ、レースの一枚でさえも、
すべて探し求め、そして生活とともにあるものばかりです。
ガーデニングの本ではないので、この本では紹介していませんが、
綾部さんの家には素敵なお庭があって、いつも花が可憐に咲いています。
綾部さんはガーデナーでもあるのです。
そしてその花は、布花のモデルになったりするのです。
室内の雰囲気はいつも心地良く、さわやかにあってほしいと思っていたときに
布花と出会ったのだそうです。
この本をつくるにあたって、
ただ単に、布花の作品集をつくるのではなく、
花のあふれるライフスタイルを提案する本をつくるにはどうしたらいいだろう。
確かにフォトジェニックな被写体ではあるのだけど、それゆえの困難も感じていました。
どうやって空間を切り取って保存するか。
綾部さんの布花の作品集の神髄をどうやって百%にカメラマンに近いかたちで伝えるか、
その魅力をどこまで的確に映像で表現できるか。
そういった検討を重ねているときに、綾部さんから電話がありました。
「良いカメラを買って撮ってみたんですけど」
で、撮られたデータを持ち帰って、問題はすべて解決したことがわかりました。
花とともに生活している人ならば、いちばんいい光線の時間帯に撮れる。
コーディネートされた意図が確実に伝わる。
綾部さんは、手にしたカメラで、やすやすと表現の枠組みを越えてしまったのです。
布花デザイン・製作
コーディネート・スタイリング
撮影場所提供
そして、撮影
すべて彼女ひとりが行いました。
すごいことですが、当然のような気もします。
被写体を一番愛している人なのですから。
この本は、綾部せい子さんの作品集です。
クラフトの本としてだけでなく、
インテリアへの花の生かしかた、
花のあるライフスタイルの本としてもご覧いただけると思います。
図書出版のぶ工房/発行人 遠藤順子
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